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痛みの診える、柔整師

埼玉県こうふく接骨院 編

こうふく接骨院
 
 
  関越自動車道の東松山インターチェンジを降りると、2~3分で『こうふく接骨院』に到着した。  
     
  診療所の目の前には広々とした駐車場が広がり、普通乗用車14~15台は楽に止められるスペースが確保されている。
訪れる患者さんの年齢層は、親御さんの車に乗って来院してくる小・中・高校生などの学生さんから、ご高齢のお年寄りの方までと様々。午後の診療が始まる3時前ともなると、駐車場には2台3台と、次々と治療に訪れる患者さんの車で、敷地はみるみる埋めつくされていった。
 
     
  坂本先生に、導入されている『超音波システム』についてお伺いした。  
 

その後の取材記事(PART-Ⅱ)はこちら

 
  〔患者さんは皆、大切な家族同様。当院は町の『保健室』。〕  
  Q1、先生が超音波診断装置を導入しようと思われたきっかけは何でしたか?  
     
 
先生) 人の「中身」が見える、それも「全部」です。このことに驚いたからです。
エコー画像を実際に見るまでは、骨ならレントゲンしかなかったし、「MRI」や「CT」もありましたが、今のように見る機会は多くはなかったのです。「骨」しか見えないレントゲンに見慣れていたので、皮膚から骨までのレントゲンではほぼ「無」に等しかった領域が、エコー画像には描出されていました。これはカルチャーショックでした。

 
     
  Q2、超音波導入後の、患者さんの反応はいかがですか?  
     
 
先生) はじめはまったく反応がありませんでした(笑)。それでも、馬鹿みたいに「撮り」、「説明」し続けましたが、スポーツ選手やスポーツ愛好家など、一部の患者さんにしか理解してもらえませんでした。でも、そのおかげで自分のプローブ走査や解剖の知識も、格段に進歩していきました。
そして、3年位が経過した頃、徐々に患者層が変化してきた事に気がつきました。「新鮮外傷」の患者さんが、明らかに増加してきたのです。

 
     
 
   
 
     
  左足の膝に前十字靭帯損傷の既往歴がある女性と、右足の親指に跳び箱を落とした小学生男子の超音波観察の様子。血流(ドプラ機能)まで観察できる高機能超音波診断装置を導入されている坂本先生は、負傷部位や修復過程で起こる微細な画像変化の様子を見逃さない。  
     
  患者さんには、超音波診断装置の実際の描出画像と、もうひとつのモニターに映し出された3Dグラフィックの解剖図画像などを活用して、負傷部位の現況、経過の様子、治療方針などを的確に、わかりやすく解説されていた。  
     
 

■使用機器
   超音波診断装置:SONOACE PICO(メディソン社製)

   画像処理ソフト:ウルトラ三四郎

 
     
     
  Q3、どのような傷病を観察する場合に、超音波観察の有用性を感じますか?  
     
 
先生) 新鮮外傷、「捻挫」「肉離れ」「打撲」そして「骨折」ですね。
これらって、まさに柔整師の業務範囲(笑)。

 
     
  Q4、プローブ・ワークの習得は難しそうですが、お勧めの学習法などがあれば教えて下さい。  
     
 
先生) 私が超音波観察を始めた10年位前は、まだきちんとした教育システムがありませんでした。ですから、自学自勉でした…。解剖学においても、今までの勉強法やテキストなど、全くと言っていいほど役に立ちませんでした(笑)。だって、全部見えちゃうんですから、超音波画像は…。
でも、現在ではある程度の教育システムができています。これから始めようとする人たちは楽でいいですね(笑)。

 
     
  Q5、先生が患者に治療を施す上で、一番大切にされていることは何でしょうか?  
     
 
先生) 私のモットー、それは「この患者さんが自分の家族ならどうするだろう?」を、まず考える事です。それが大前提で、「その患者さんの最善な方法を探す」。
それともうひとつ、「町の保健室」ですね。保健室だから、学校なら怪我人も授業をサボるやつも来る。大人なら、会社をサボリたい人も、社会に疲れ、逃避したい人も来る。「心の怪我人」もたくさん来るわけです。
 
     
  〔超音波画像による症例の解説〕  
   
     
   
     
  〔院長先生と、その他スタッフ全員の連携が大切〕  
  取材にお伺いした日は、院長先生の他に奥様(鍼灸師)、お弟子さんの先生1名(柔道整復師、鍼灸師)、受付に女性スタッフが1名と、計4名の人員で午後の診療をされていた。

受付のスタッフが、長時間診察の順番を待つ患者さんを退屈させないように、声をかけるなどの気遣いをされる。治療中、診察の過程で超音波観察を行なう時などは、お弟子さんが最良の肢位を固定し、院長先生がプローブワークを行なう。

共に診療を支える奥様や、何気ない患者さんへの心配りで影を支える受付スタッフ、将来の大きな目標を持って診療に取り組むお弟子さんなど、例えば、院長先生の周りを取り囲むそんなスタッフ全員のサポート・連携が、この『こうふく接骨院』の魅力のひとつであろう。
 
     
     
 
   
待合室は暖色系の柔らかいスポットが部屋をやさしく照らし、アウトドア感を漂わせるオシャレなロッジ風の造りになっている。『痛みを抱えて治療所を訪れる患者さんの不安な気持ちを、少しでも解きほぐしてあげたい』。そんな、院長先生のあたたかい患者さんへの心遣いが感じられるスペースとなっていた。
 
     
     
  〔治療所のご紹介〕  
 
<こうふく接骨院>

住   所:〒355-0072 埼玉県東松山市大字石橋1006-2
電   話:0493-24-8929
休   診:木、日、祝祭日

アクセス:
●高速道路
関越自動車道、東松山ICを降りて5分ほど。 インター前交差点を右折して200M先の右側。
 
   
     
  〔院長プロフィール〕  
     
 
坂本 哲也 (さかもと てつや)
昭和38年9月24日 生まれ
 
  <略歴>  
  ・赤門鍼灸柔整専門学校 卒業
・東北大学医学部 第一解剖学教室 堀口教授のもとで研修
・中国、北京中医大学、および泉州華僑大学中医学部にて研修
・平成2年埼玉県東松山市に「接骨鍼灸こうふく」を開院
 
     
  <所属学会など>  
  ・日本超音波骨軟組織学会 理事
・JB日本接骨師会 超音波業務委員会 委員長
・日本スポーツ整復療法学会 会員
・ホリスティック医学会 会員