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痛みの診える、柔整師

千葉県早川接骨院 編

早川接骨院
  京成電鉄の『海神駅』を降りてから駅前の商店街を2,3分程歩いていくと、「早川接骨院」に到着した。
 
     
  治療院の中に入ると、早川院長の他に若いスタッフが4名と、受付に女性スタッフが1名で患者さん達の対応に当たっていた。平日の金曜日に取材をさせていただいたが、午後診療の始まる3時前ともなると、待合室は診察を待つ患者さん達でいっぱいになった。  
     
  診療室に入ってすぐ左側に、画像ファイリングシステム用のパソコンとセットで、超音波診断装置が設置されている。患者さんにも見やすいワイド型の大きなモニターには、記録用の超音波画像がきれいに描出されていた。  
     
  早川先生に、導入されている『超音波システム』についてお伺いした。  
     
  〔「この患者さんの苦痛の原因はいったい何なのか?」を見極めたい。〕  
  Q1、先生が超音波診断装置を導入しようと思われたきっかけは何でしたか?  
     
 
先生) 開院して一年目に、上腕骨顆上骨折の4件をはじめとした様々な骨折の患者様が多く来院されました。その他にも、骨折があるかないかのきわどい判断を必要とする(血管損傷で高度の腫脹がある)場合には、専門医の先生をご紹介するようにしていました。その結果、骨に異常が見られなかった時などは「良かったですね。」と声をかけます。
しかし私は、「私の初検時に骨折では無い事がわかれば、専門医に紹介して精査を受けていただいて診断されるまでの不安を、患者さんに抱えさせることはないのになぁ・・・。」と、いつも自分に憤りを感じていたのです。そんな時期に、レセコンでお世話になっていた㈱エス・エス・ビーの営業マンに、超音波観察システムの導入を勧められたのがきっかけで、超音波診断装置と画像ファイリングシステム『ウルトラ三四郎』を購入しました。

 
     
  Q2、超音波導入後の、患者さんの反応はいかがですか?  
     
 
先生) 初めは、本多電子社製の『HS-120(5MHzプローブ)』という機種を導入しました。私の当初の導入目的が、骨折の有無の判断に利用しようと思っていたので、下駄骨折、腓骨下端骨折、ボクサー骨折、橈骨下端骨折などの患者さんには容易に経過観察することができました。
術者である私自身も安心して治療に当たることができたので、患者さんも安心されていたのではないかと思います。

 
     
     
 
   
   
この日に超音波観察を行った患者さんの中で、膝の痛みを訴える小学生の女の子と、自転車で転倒して腕や頚部の痛みを訴える成人男性の、2名の患者さんの超音波観察風景。
 
     
  早川院長は、まずは問診と触診をしっかり行った後に、患部の超音波観察へと移られた。  
     
  PC用の比較的大きなモニターを使用されているので、患部の状態をプローブ(探触子)でアプローチしながら、描出した超音波画像を少し距離のあるところからでもしっかりと確認し、健側・患側の比較・経過観察、記録収録を行っていく。  
     
  超音波観察は、負傷部位の状態を適切に把握する為の参考データとして、大きな威力を発揮する。ただ、大切なのはあくまでも徒手検査であり、早川院長は患者さんとのコミュニケーションを図り、その中で患者さんの痛みの訴えをきちんと引き出して、最も適した治療方針を決めていく。  
     
 

■使用機器
超音波診断装置:SSD-1000(アロカ社製)

画像処理ソフト:ウルトラ三四郎

 
     
     
  Q3、どのような傷病を観察する場合に、超音波観察の有用性を感じますか?  
     
 
先生) 「外傷」です。超音波観察システムの導入後、10年間くらいは骨を中心に観察していましたが、「日本超音波骨軟組織学会」に参加するようになって、秋田大学の皆川Dr.の「肩」や「肘」についての講演を聴いてからは、肩の腱板、肘の軟骨などを積極的に観察するようになりました。

 
     
  Q4、プローブ・ワークの習得は難しそうですが、お勧めの学習法などがあれば教えて下さい。  
     
 
先生) 「日本超音波骨軟組織学会」等に積極的に参加して、普段はあまり聞くことのできない基調講演を聴いて知識の幅を広げたり、当日の午後から毎回行われている教育セミナー(入門編、初級編等)に参加していくことではないでしょうか。そしてさらに、学会にも入会して会員ともなれば、いずれは自分の普段の研究成果や、蓄積した症例データなどの発表にも挑戦していくことができます。
このような活動を地道に繰り返していくことが、技術習得の最も良い近道だと思います。

 
     
  Q5、先生が患者に治療を施す上で、一番大切にされていることは何でしょうか?  
     
 
先生) 「患者さんの苦痛は何であるのか。」を見極められるようになりたいんです。拝見させてもらっている時に「的を得た言葉を一言でいいから掛けられるようになりたい。」と、日々そう思って治療にあたっています。
どこがどのような状態になっているのかを適切に判断しなければ、適切な治療は行えないと思いますから。超音波観察で得られる画像所見にはだいぶ助けられています。関節の捻挫で、靭帯・筋・腱の付着部が切れている様子などがはっきり描出できた時など、患者さんに見てもらうと、その後もしっかり通ってもらえますのでフォローもしやすいんです。
 
     
  〔超音波画像による症例の解説〕  
   
     
   
     
  〔他の接骨院とはここが違う!早川接骨院オリジナルの昔ながらのほねつぎ「手作り湿布」。〕  
  早川接骨院では、江戸時代よりある「ほねつぎ」の良き材料を残し、早川接骨院オリジナルの成分調合により「手作り湿布」を毎日作っているそうです。これは、乾くと石膏ギプスのように硬くなって患部を固定します。  
     
 
この「手作り湿布」は市販の湿布よりも効果が解り易く、かぶれにくいのが特長だそうで、早川院長は昔からの先人や先輩からの良き技術・材料を引き継いで、新しい技術やテクニック・機材を取り入れた診療を行っています。
また、こちらの治療院では、冷え性や自律神経対策の治療なども行っているとの事でした。
 
     
     
 
   
夕方の4時ともなると、院内にはたくさんの患者さんが来院され、早川院長をはじめとした現在いる4名の若いスタッフの方々が、患者さん達の対応に追われた。
早川院長は、開院当初から超音波診断装置を導入されて観察技術を常に磨かれている。現在では、全国各地で開催されている日本超音波骨軟組織学会でもインストラクターを務められたり、また、自らの研究成果をご発表されたりと、精力的な活動を日々絶やさず続けられている。
 
     
     
  〔治療所のご紹介〕  
 
<早川接骨院>

住   所:〒273-0021 
千葉県船橋市海神1-14-15
電   話:047-433-7588
休   診:日、祝日

アクセス:京成電鉄の『海神駅』を降りてから徒歩2~3分程。
 
     
     
  <早川接骨院 ホームページアドレス>  
 
当院のトップページはこちら
http://www.hayakawa-sk.net/index.html
 
人材募集のご案内はこちら
http://www.hayakawa-sk.net/kyuujin.html
 
当院のホームページでは、診療内容、
治療方法、院内の治療機器、アクセス方法など、詳しくご紹介させていただいております。
ぜひ一度ご覧下さい。
 
     
  〔院長プロフィール〕  
     
 
早川 浩実(はやかわ ひろみ)
昭和36年8月10日 生まれ
(千葉県出身)
 
  <略歴>  
  ・昭和59年3月  東海大学 体育学部 体育学科 卒業
・平成02年3月  日本柔道整復専門学校 卒業
・平成03年11月 千葉県船橋市海神に早川接骨院を開業、現在に至る。
 
     
  <所属学会など>  
  ・日本超音波骨軟組織学会 評議員
・名倉接骨医学研究会 会員
・全国冷え性研究所 会員
 
     
  <学会発表文献>  
  ・1999年4月  第1回 関東運動器系超音波研究会
「脛骨粗面の超音波観察」
・1999年9月  第3回 日本運動器系超音波研究会
「年齢差における腓骨下端骨折の長軸走査の骨観察について」
・2000年6月  第5回 東北運動器系超音波研究会
「頚部の軟部組織を超音波観察するプローブワークについての考察」
・2000年10月 第5回 日本運動器系超音波研究会
「頚部軟部組織の超音波観察とプローブワークの一考察」
・2001年4月  第5回 関東超音波骨軟組織学術研究会
「5症例におけるアプローチ方法の検討」
・2003年9月  第3回 日本超音波骨軟組織学術研究会全国大会
「頚部後方からの軟部組織の超音波観察とプローブワークについての一考察」
 
     
  <地域新聞(毎月発行)>
・「海神ホームページ」 2000年~2003年「活き活き生活メモ」執筆