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痛みの診える、柔整師

宮崎県川北接骨院 編

医院風景
 宮崎空港から車で30分程走ると、川北接骨院に到着した。接骨院の中へ入っていくと、すでにたくさんの患者さんが来院されており、院内はとても賑やかな雰囲気であった。

 待合室の壁には、川北接骨院で導入されている様々な治療器の効果等を説明した、手作りのポスターが所狭しと掲示されており、中には寺原院長ご自身がセミナー講師としてご活躍され、その様子が新聞記事として掲載されたものなども紹介されている。

 この日、患者さんの対応にあたられていたのは、院長を含め、その他のお弟子さんや受付の方など合わせて7名態勢であった。

 寺原先生に、導入されている『超音波システム』についてお伺いした。

超音波画像を撮れるだけのシチュエーションを自分で作る事が大切。

Q1、先生が超音波診断装置を導入しようと思われたきっかけは何でしたか?
先生
 膝関節の「関節水腫」が観えるくらいは聞いてました。私が最初に使用した機種が、本多電子社製のHS-1201、5MHzプローブの超音波診断装置。
 きっかけは、経営コンサルティングの方に、レセプトシステムと一緒に、この超音波診断装置も一緒に導入する事を勧められた事でした。
Q2、超音波導入後の、患者さんの反応はいかがですか?
先生
 当院に来院される患者さん方の認識が、「マッサージに来ている」や「接骨院に来ている」ではなくて、「病院に診察に来ている。」という感覚へと変化してきた、という点が大きな反応です。最近では肩関節を超音波診断装置できちんと観るようになりましたね。
 例えば、腱板に炎症があるとか、上腕二頭筋長頭腱に腱鞘炎が起きて水が溜まっているとか、肩峰下滑液包炎などが確認できるようになりました。また当院では、患者さんに超音波検査を行う前に、解剖の本などを見せながら「これからこうゆう画像を撮りますよ」と丁寧に説明するなど、「患者さんに予備知識を与えてから検査する」ようにしています。これを行う事により、患者さんも自分の状態をしっかりと把握できるようになりますから治療も続くようになります。そして、他の院との差別化にも大きな役割を果たしていますよ。
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 この日、超音波観察での診察を見学させていただいたのは、1名の中年女性の患者さん。この女性の患者さんは、以前、肩の脱臼を起こして以来、川北接骨院で治療を続けられているそうで、この日も経過の状態を確認する為に来院されていた。

 この川北接骨院では、超音波観察を行う際に、専用の検査着を患者さんに着用させているという。これにより、肩関節を観察する時など、上着を袖を捲ったりする煩わしさや、女性などに対しては特に、上着を脱ぐことへの抵抗などにも気遣うことができる。また、院長自身も観察部位へのアプローチがしやすくなるのでとても便利だ。

 寺原院長は、患者さんの肩をゆっくりと動かし、痛みがあるかないかなどの聞き取りをじっくりと行いながら、丁寧に超音波観察を進めていった。このように、超音波観察により得られた画像情報を有効活用しながら、経過の解説や治療方針を説明し、患者さんにもひとつひとつ納得していただきながら、インフォームドコンセントを実践されている。

■使用機器
超音波診断装置:SSD-1000(アロカ社製)
画像処理ソフト:ウルトラ三四郎

Q3、どのような疾患を観察する場合に、超音波観察の有用性を感じますか?
先生
 まず第一に「軟部組織損傷」ですね。特に、筋断裂なのか筋膜損傷なのか、もしくは筋痙攣なのかを鑑別できる、という点が非常に大きいです。骨折よりも、やはり「軟部損傷」の状態観察に威力を発揮します。
 その他、股関節の前の内転筋ですとか、腓腹内側の断裂なのかの判断ができるのが大きいですね。痙攣だけなのか、もしくは組織損傷を起こしているのかの判断の材料を与えてくれる点など、とても有効です。
 以前遭遇した、自転車で転倒されて来院された70歳くらいのおばあちゃんの膝蓋骨横骨折のケース。整形外科に受診後、10日ほど経っているのにもかかわらず腫れが引かず、その後、当院に来院された時に超音波診断装置で検査しました。すると、いわゆる断層で観た時に骨折が見つかったんですよ。
 膝蓋骨の場合、レントゲンではスカイビューと前後しか撮れませんから。この時には、この超音波画像で患者さんにしっかりと説明ができましたし、大変助かりました。
Q4、プローブ・ワークの習得は難しそうですが、お勧めの学習法などがあれば教えて下さい。
先生
 まずは日本超音波骨軟組織学会に入会されて、教育セミナー初級編を受け、 上肢・下肢・体幹の全ての部位のアプローチ法をマスターされる事だと思います。例えばそこで自分の不得意な部分があれば、その時に、講師やインストラクターにたくさん質問をされる事です。
 または、自分で撮った超音波画像や動画のデータ等を学会に持参して、当日質問するのも良いでしょう。超音波診断装置を導入されていても実際には使っていなく、眠ってしまっている先生もいらっしゃるのではないでしょうか?まずは、超音波画像を撮れるだけのシチュエーションを自分で作る事が大切なんです。検査着を用意して、予約を取る事。そして、大きなポイントとして「お弟子さんを持つ」事なども大切です。研修生が居て初めて自分の時間が作れますから。一人だと少し難しいかと思います。それが新しい人を育てる事になりますから。
 「自分達で診て、自分たちで治療して、Evidence(科学的根拠)を得る。」という事。唯一、現時点で柔整師が患者の損傷状態を科学的に診る事のできるツールが「超音波診断装置」ですから。
Q5、先生が患者に治療を施す上で、一番大切にされていることは何でしょうか?
先生
 私は性格的に、何でも理屈が通らないと嫌なタイプなんですよ(笑)。ですから、「野球選手のピッチャーなどが、肩が壊れるのはなぜなんだろう…?」など、常に考えていますね。そのかいあって、答えが出そうなんですよ。外反母趾の研究などもしています。
 また、我々の接骨院グループ「優愛会」のホームページにも掲載しているので、是非ご覧下さい。(以下、優愛会ホームページより転載)


「With our kind treatment we will put you in good health.(優しい治療であなたを健康にします。)」をスローガンにエビデンス(Evidence)※に基づいた接骨医学を研究模索し、それにより得られた、よりよい治療法を消費者である患者さんに提供し社会貢献すると共に、運動器系疾患の科学的治療学の確立を目指す接骨院グループです。
私達の国家的資格は「柔道整復師」ですが、最近よく代替医療とかオルタ ーネィティブ(alternative medicine)と呼称されます。しかし、医学が元々「ヒト」という対象を科学する自然科学の一分野である事を前提とするならば、西洋医学、東洋医学、あるいは代替医学、補完医学等と呼称しあう事がナンセンスであり、非科学的ではないかと我々は考えます。なぜなら、他の自然科学である物理学に西洋物理学や東洋物理学、ましてや代替補完物理学があるでしょうか?
我々は科学的真理は一つだと考えます。真に「患者中心の医療」を目指すのであれば地位や資格、権威を超えて元々一つであるべき医学の真理を発見し、その結果をユーザーである患者さんに還元する事が学問の目的ではないでしょうか。
 最後に私の好きなガリレオ・ガリレイの言葉を書いておきたいと思います。
「それでも地球はまわっている。」みんなの幸せを実現する為に、科学である医学は存在するものと信じております。

※Evidenceとは、「科学的根拠」の事であり、現在はEvidence-Based Medicine (EBM)の時代と言われ、EBMとは科学的根拠のない治療を排除することを目的とした考え方です。
21世紀に入った現在、世界的に急速に広がりつつあり、普及、実践され始めています。簡単に説明すると、診断や治療などの方針を決める際、治療者の個人的な経験や慣習、もしくは根拠のない方法によって行われたり、訳もなく権威者(大学教授など)の意見が安易に取り入れられたり、質の悪い文献を参考にするのではなく、科学的根拠のある質の高い文献に基づいて治療方針を決定づける事をいう。言うまでもなく、個々の患者のニーズを最優先させ、真に「患者中心の医療」を実践する事は論を待ちません。



超音波画像による症例の解説

〔症例1〕右膝痛

右・患側 2008年8月2日

左・健側 2008年8月2日

右・患側 2008年10月3日

左・健側 2008年10月3日

エコー所見〔内側関節裂隙の比較〕

〔68歳 女性〕
(主訴)右膝痛
(所見)左膝は伸展痛あり、軽度の伸展制限、屈曲痛、屈曲制限あり。膝蓋上包、膝蓋靭帯内側より内側関節裂隙部に疼痛域、圧痛及び腫脹、熱感を認める。膝蓋跳動テストやや陽性。右膝は正常。

〔症例2〕 右大腿部打撲

11月15日 初診時の短軸画像

12月15日 スポーツ復帰時の短軸画像

〔16歳 男性〕高校ラグビー部1年生。
負傷原因:ラグビーの練習中、右大腿前面に他の選手の膝が当たり負傷。
負 傷 日:平成14年11月2日。
経  過:自宅でアイシングしながら練習に参加。監督に隠して練習し、徐々に右膝関節 屈曲制限、及び大腿前面の疼痛出現し、11月15日に、監督の指示により当院 に来院する。初診時の臨床症状は、右大腿前面、ほぼ中央に野球ボール大の楕 円形の腫瘤を触知した。右膝関節屈曲90度で右大腿前面の疼痛を訴え、屈曲制限を認めた。

1,000万円の開業をするのならば、せめて100万円分の本を持たないと恥ずかしい。

 寺原先生は、恩師から贈られた「1千万円の開業をするのであれば、せめて百万円分くらいの本を持たないと恥ずかしいよ。」 という言葉を、今でも大切にされているのだそうだ。
 そして、実際にその教えを実行され、各セミナーの講演の場や、ご自分のお弟子さん達にもそのような指導をしていると言います。
 確かに、川北接骨院の診察室の本棚は、医学に関する様々な種類の書籍で埋め尽くされており、寺原先生の勉強熱心さが伺える。
 また、「君達が今から手にする免許は"患者さんを診て良い"という免許ではなくて、"今から勉強しても良い"という免許なんですよ。」という言葉も強く印象に残っているそうで、今でも大切にされている恩師からの教えなのだそうです。

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川北接骨院でも、院内には「超音波検査室」を設置し、専用の検査着も用意するなど、患者さんの痛みの原因や経過の状態をしっかりと把握する為、日頃から丁寧に超音波検査にあたられている。
 寺原院長も、日本超音波骨軟組織学会では理事を務められている。学術集会や分科会等では教育セミナーの講師やインストラクターをご担当され、熱心に指導に当たられています。

治療所のご紹介

川北接骨院
○住  所:〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北4602
○電  話:0983-25-3463
○休  診:日曜、祝日
○アクセス:JR日豊本線『都農』駅を降りて徒歩10分、車で3分ほど。

川北接骨院 ホームページアドレス

当院のホームページでは、診療内容、治療方法、院内の治療機器、スタッフ、アクセス方法など、詳しくご紹介させ ていただいております。ぜひ一度ご覧下さい。

http://www17.ocn.ne.jp/~barubaru/kawa/index.html

院長プロフィール

寺原 雅典(てらばる まさのり) 
昭和29年6月19日 生まれ
(宮崎県出身) 風景1

〈略歴〉
・昭和29年6月 宮崎県児湯郡都農町生まれ
・昭和52年3月 法政大学経済学部卒業
・昭和52年4月 宮崎相互銀行(現・宮崎太陽銀行)入行
・昭和55年7月 同行 退社
・昭和56年4月 東京柔道整復専門学院入学 同時に、葛飾区岩田整骨院にて研修
・昭和58年3月 東京柔道整復専門学院卒業(29期)
・昭和60年4月 てらばる整骨院開業
・平成12年8月 川北接骨院・高鍋接骨院同時開業(優愛会設立)

〈所属団体・学会など〉
・社団法人 宮崎県柔道整復師会 会員
・日本超音波骨軟組織学会(JSBM)理事(同学会認定 運動器系超音波技師) 
・NPO法人 ジャパン・アスレチック・トレーナー協会(JATAC)
認定スポーツトレーナー(ATC)
・JATAC宮崎事務局長
・日本スポーツ整復療法学会(JSSPOT)会員